名文メモブログ#政治と文学

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2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

大学生のための政治入門⑤自民党史

今回は前回の続きです。派閥というものに注目しながら自民党史を紐解くというのが今回の記事の目的です。 ⑥佐藤栄作と沖縄返還 佐藤内閣は政治基盤としてかなり強い内閣だったといえるでしょう。約7年8ヶ月(2798日)という最長記録を出します(現首相の…

大学生のための政治入門④自民党の歴史(前編)

自民党総裁選で安倍さんが勝ちましたね。 総裁選は自民党のなかでの選挙なので自民党の党員にしか投票権はありませんが、実質的には総理を決める選挙なので注目度が高いですね。 さて永きにわたり政権を維持している自民党ですが、その自民党の歴史について…

新潮45を読んで

本当は自民党史について書くつもりだったが、時事に乗っかって新潮45を読んでみた。一つ、気になったことがあったからである。 小川榮太郎氏の「政治は『生きづらさ』という主観を救えない」というタイトルである。このタイトルに引っかかり近くの図書館で新…

三島・太宰・ヘミングウェイ・フィッツジェラルド

「僕は太宰さんの文学はきらひなんです」(「私の遍歴時代」三島由紀夫) 三島由紀夫と太宰治はわざわざ説明する必要もないだろう。日本を代表する人気作家である二人が対照的な作家であったことは興味深い。 僕が今回書きたいのは二人の作家の文学論ではなく…

大学生による大学生のための政治入門③

前回まで「保守とリベラル」「自分の頭で考える」ということを述べてきたので、今回は僕なりの情報収集手段について述べたい。 読書面と行動面の二つに分けてお話しする。 【読書】 ①複数の新聞を読む。 新聞を読むだけでなく、複数の新聞を比較しながら読む…

母を殺すということ・自由について【文学】

【小説「マイケル・K」を読む】 作家クッツェーは南アフリカのケープタウンで生まれのヨーロッパ系白人です。 2003年にノーベル文学賞を受賞し、現在も精力的に作品や文芸批評を書いている作家です。 このクッツェーの「マイケル・K」という小説について「母…

大学生による大学生のための政治入門②間違ってもええんちゃう?

政治といえば選挙である。選挙とは我々国民が議員たちを雇ったり、解雇することができる絶大な権利だ。多くの議員たちはこの選挙にふるえている。 僕はとある国会議員のインターンを数ヶ月したことがあるが、議員さんとはほとんど会えなかった。議員さんは常…

そんなに政治を難しく考えなくてええんちゃう?大学生による大学生のための政治入門

僕は政治が大好きである。勘違いしてほしくないが安倍政権が好きとか特定の議員が好きとかではない。また週刊誌が追いかけるような政治ゴシップも関心の外だ。 話はそれるがゴシップと言えば昭和の政治家に豪傑・三木武吉という人がいた。その人は妾が何人も…

風花という語について、身体と自然(随筆)

皆さんは「風花」という言葉をご存知だろうか。広辞苑によれば「晴天にちらつく雪。風上の降雪地から風に送られてまばらに飛来する雪。」とあり、冬の季語である。 いくつか風花の句を挙げると 風花や湯気にまかれて牛の腹 中西夕紀 美し(うるわし)の塔に…

鬼ごっこ(短編小説)

商談の日が来てしまった。朝、仕事に行くとき、玄関を開けるときは背筋を伸ばす癖がある。背に芯をスッと入れる。肩を怒らせる。気合いを入れる。憂鬱だからこそ頑張ろう。 これは戦争だ。正念場だ。踏ん張りどころだ。僕の営業マンとしての価値が決まる。 …